阪神2軍が18連勝!1軍プロ野球記録に並んだ 村上リーグトップ9勝目
「ウエスタン、阪神6-2広島」(12日、甲子園球場)
五回に迎えた、無死満塁と絶体絶命のピンチ。直球を信じ、無我夢中で腕を振った。2者連続で飛球に打ち取ると、最後は前の打席でソロを浴びた中村奨を142キロ直球で押し込み左飛に。それでも、小走りでベンチに帰った阪神・村上はニコリともしなかった。
「制球が自分の中では全然ダメ。無駄球がすごく多かった」。反省の言葉を並べたが、6回2失点でリーグトップの9勝目。チームの2軍記録を更新し、さらに数字上では54年・南海、60年・大毎が記録したプロ野球記録にも並ぶ、18連勝に貢献した。
もちろん、連勝記録の重圧はあった。ただ「昨日も純矢(西)がいい投球をして抑えていましたし、自分も負けじと入った」と、力に変えた。平田2軍監督は五回の粘りを評価。一方で「(六回先頭での)宇草の本塁打。あそこは、1軍を目指す投手として3人で何とかね」と指摘も忘れなかった。
1軍では2度、悔しい思いをした。ただ、2軍では新人ながら堂々の9勝。残り12試合となり、二桁勝利での最多勝も見えてきた。最多勝となれば、ドラフト制後の球団新人では初の快挙となる。
「次、勝てば二桁というのは意識しますし、意識した中でどう抑えるかというのが、大事になってくる」と村上。快進撃を続けるファームで、抜群の安定感を見せている。