阪神・青柳 涌井に投げ勝った!プロ初星思い出の杜の都で5勝目

 7回、楽天打線を無失点に抑えた青柳は笑顔でベンチへ戻る
 8回、笑顔で野手に声をかける青柳
 8回、島内の打球を好捕した近本をグラブをたたいてたたえる青柳
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 「楽天2-3阪神」(11日、楽天生命パーク宮城)

 阪神・青柳は一塁ベンチから鮮やかな放物線を見つめ、闘志を沸き立たせた。絶対に負けられない-。1点を追う六回にマルテが逆転2ラン。「本当に何とかその点数を守ろうと頑張って投げました」とギアを入れ替え、勝利のバトンをつないだ。

 初回、糸原の失策から島内に適時三塁打を浴びて先取点を奪われた。二回は茂木に一発を食らって2点目を献上。パ・リーグ首位を走る楽天の勢いに押されそうになったが、先発ローテの軸を担う右腕は「最少失点という気持ちで投げていきました」と冷静だった。

 三回以降は両コーナーを丁寧に突く投球で相手を惑わせ、走者を背負っても本塁は踏ませない。七回2死二塁のピンチでは小深田の投直を執念でつかみ捕り、笑顔で「ヨッシャー」と叫んだ。8回5安打2失点で5勝目。矢野監督も「ヤギ(青柳)のピッチングが一番、勝利の貢献度は高い」と感謝しきりだ。

 余韻に浸る試合後。背番号50は少し感慨深げだった。「プロ野球選手じゃなかったというか、まだアマチュアみたいなピッチングだったので。初登板の場所でこういうピッチングができたので、全てが成長かなと思います」。プロ初登板初先発初勝利を挙げた思い出の仙台で、また一流への階段を上がった。

 オールスターのファン投票では、11日時点の中間発表でセ・リーグ先発投手部門3位につける。「評価してもらえているのがすごくうれしいです」。東京五輪での侍ジャパン入りが濃厚な変則右腕。進撃は止まらない。

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