阪神・アルカンタラ 圧巻5回0封!二塁踏ませず 2軍戦で初登板初先発初勝利

 力投するアルカンタラ
 5回を投げ終え、女房役の片山を指さしながらベンチに戻るアルカンタラ(手前)
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 「ウエスタン、広島0-6阪神」(1日、由宇球場)

 昨年の韓国20勝投手が、由宇で実力の片りんをのぞかせた。阪神のアルカンタラが来日初登板初先発し、5回1安打無失点。二塁すら踏ませない圧巻の投球を披露し、2軍戦ながら幸先良く来日初勝利もつかんだ。

 「感覚はとても良かったよ。やりたかったことができたと思うね。五回を(球数)50球で投げることができて、その後ブルペンでも(追加で)16球投げた。計画していた65球程度を投げられたことにも満足しているよ」

 危なげない内容だった。初回は先頭・大盛を初球の直球で中飛に打ち取った後、続く矢野には遊撃内野安打を許す。それでも宇草を高めの直球で遊ゴロ併殺打に仕留め、難なく抑えた。

 二回以降は無安打投球。球数少なくテンポ感も抜群だった。五回を投げ終えてベンチに戻る際には、ロハスから「ナイスピッチング」と声を掛けられる場面もあった。

 この日の最速151キロの直球に加え、スライダー、フォーク、チェンジアップ、ツーシームを披露。直球を多く投げることをテーマにしていたと明かし、「フォーシームに対して相手が打ち損じていたように感じた」と球質にも確かな手応えを得た様子だった。

 前回登板した4月24日の2軍練習試合・ホンダ鈴鹿戦(鳴尾浜)は1回5安打3失点だったが、きっちり修正してみせた。「しっかり自分の思うところにコントロールできた」。四球も1つで終始、制球も安定していた。

 甲子園で一報を聞いた矢野監督は「力からすれば、ある意味期待通り。もう一回ファームで投げることになると思う」と、今後の登板プランを明かした。アルカンタラは「次の試合では80~85球、できれば6イニングは投げたい」。1軍デビューに向けて着実に態勢を整えていく。

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