阪神・青柳、あるぞ侍ジョーカー 矢野監督猛プッシュ「外国人のパワーに対抗できる」

 「阪神(降雨中止)広島」(13日、甲子園球場)

 阪神・矢野燿大監督(52)が13日、今夏の東京五輪へ、青柳晃洋投手(27)を猛プッシュした。今季は2勝0敗、防御率1・35と安定感抜群。かつて侍ジャパンのバッテリーコーチを務めた指揮官は、国際大会での変則右腕の重要性を説いた。また、梅野隆太郎捕手(29)も東京五輪出場を熱望。勝てる捕手としてアピールを誓った。

 安定感たっぷりの投球を見れば、東京五輪出場も夢じゃない。侍ジャパンメンバーに青柳が選出される可能性を脳裏に描くと、矢野監督は声を弾ませた。

 「今、ホントに一番安定しているし、打球を上げさせないというところでいうと、横浜(スタジアム)とか狭い球場でやるとなれば、今の青柳の投球というのはそういうところ(侍ジャパン)に入ってもしっかりやれるものになる。本人の成長にもつながると思う」

 矢野監督は現役時代、2008年の北京五輪に出場。侍ジャパンのバッテリーコーチも務めた指揮官が「別にびっくりするようなことじゃない。しっかり評価してもらえている」と代表入りに太鼓判を押すほど、プロ6年目の成長はめざましい。

 過去2年、規定投球回をクリアし、先発ローテの軸としての地位を確立。今季も開幕2戦目の3月27日・ヤクルト戦(神宮)で初勝利を挙げると、ここまで3試合に登板し、2勝0敗、防御率1・35。課題の制球力やフィールディングは年々向上している。

 矢野監督は青柳の変則投法、投球スタイルも国際大会向きと力説した。球威ある直球を軸にツーシーム、スライダーなどでゴロアウトを量産。ソフトバンクの下手投げ右腕・高橋礼を例に「オーソドックスではない、そういう投手も必要だと思う」と訴える。

 「外国人のパワーに対して対抗できるっていうのはちょっと変則だったり、ゴロを打たせるとか、そういうピッチングだと思う。あまり対戦経験がないところでは有利に働くと思うし、タイミング的にもクイックとかも結構速いから。そういうのも面白いと思うし」

 コツコツと努力を重ねて、唯一無二のスタイルを築き上げた。今夏、青柳が侍の“ジョーカー”となる可能性は十分にある。

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