阪神ドラ1佐藤輝 “聖地1号”ファンに届ける!9日広島戦で初甲子園へ

 阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21)=近大=が8日、今年初めて甲子園で行われる9日の広島とのオープン戦に泰然自若の姿勢で挑む決意を示した。緊張感と高揚感を胸に秘め、打席に立つ。有観客の本拠地でプレーするのはプロ入り後初。“聖地1号”で右肩上がりの期待値をさらに上昇させる。

 怪物ルーキーがついに聖地でベールを脱ぐ。佐藤輝が9日の広島とのオープン戦(甲子園)に左翼で先発出場する。王者・ソフトバンクを相手にオープン戦初打席初本塁打と華々しいデビューを飾っただけに、本拠地での大暴れにも期待がかかる。

 ファンが待ち望むのはもちろん豪快な一発。博多遠征前の3日に行われた甲子園での全体練習では、フリー打撃で推定140メートル弾を含む8本の柵越えを披露した。そのうち6本が中堅方向への打球。「右中間、左中間は広いけど、センターは変わらない。あそこに放り込めたらいい」と理想の本塁打について語っていた。

 近大在籍時に聖地でプレーした経験はあるが、まだアーチを描いたことはない。3日の練習後には「甲子園でホームランを打ってみたい」と夢を語り、この日は待ちに待った聖地デビュー戦に向け「いい意味で特に甲子園だからといって力むことなく、いつも通りプレーしたいと思います」と静かに闘志を燃やした。

 井上ヘッドコーチは左翼での先発を明言。矢野監督は「球場によって風であったり、人工芝であったり、フェンスがあったりといろんなことが違うんでね。それはやっぱりやってみないとわからない」と甲子園を含む各球場で外野の経験を積ませる考えを示した。

 「今のところは無難に守っているけども、課題が出てこないように、こちらとしては予習をいっぱいさせるということは努めていきます」と井上ヘッドコーチ。大学時代は三塁を本職としていただけに、ミスを未然に防ぐための予備知識を蓄えさせていく腹づもりだ。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入場者数の上限は1万人と制限はあるが、ナマ佐藤輝見たさに平日のスタンドも活気付くだろう。拍手やメガホンでの応援を背に平常心で打席に立つ。ただ、聖地1号がみんなを喜ばせることは十二分に理解している。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス