【佐藤義則氏の眼】阪神・藤浪は西勇の代役でなくエース目指す時

 「阪神春季キャンプ」(25日、宜野座)

 阪神は西勇、高橋という左右のローテーション投手がキャンプを離れる事態となった。もちろん戦力ダウンは否めないのだが、特に西勇との比較の中で、藤浪に期待したい部分が大きい。

 まずブルペンの姿に自信を感じた。それは、フォームの安定によりボールがばらつかないというところであり、藤浪も手応えを感じているのだろう。

 目についた一つが、スムーズな体重移動だ。これによって常に同じタイミングで腕を振ることができている。もう一つ、さらに良い点は、リリースする直前の腕の動きだ。体重移動を生かしつつ、理想的な高さに手、肘が上がっている。

 当然、直球も変化球も素晴らしいボールが行っていた。開幕まで約1カ月となり、投手たちは肩もできる時期。ここからはオープン戦など、ゲームを通じてさらに調子を上げればいい。

 その1カ月後を想像するに、順調であれば西勇の代役でなく、開幕投手を任せてもいいようなボールを投げられているはずだ。逆に言えば、西勇のことは、藤浪は気にしなくていい。穴を埋めるのではなく、エース格として15勝以上を目標に腕を振る。存在として、西勇を追い抜くべきシーズンではないだろうか。

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