阪神・西勇 “三度目の正直”打倒菅野へ燃える!師匠超えタイトル&V奪回

 阪神・西勇輝投手(30)が19日、甲子園の室内練習場で自主トレを公開し、オンライン取材に応じて“打倒菅野”を宣言した。師と仰ぐ巨人・菅野が今オフの米メジャー挑戦を断念し、1年契約で残留。右腕は「優勝チームのエースを打ち崩す」とチーム一丸で完全攻略すると決意し、自身も“三度目の正直”で投げ合いを制する覚悟を示した。

 避けては通れない“師匠”との戦い。西勇は菅野との直接対決を思い描き、投げ合いを制する覚悟を示した。「自分のパフォーマンスを出せたらいい。言葉ではなく、体で感じながら対戦していければ」。巨人の大黒柱を倒せば、16年ぶりのリーグ優勝に近づく。

 菅野とのマッチアップは過去2試合。いずれも自身に勝敗は付いていないが、阪神は負けている。2度目の対戦となった昨年の開幕戦では、プロ1号を放って孤軍奮闘したものの、逆転負けで白星を献上した。その後、敵軍のエースはプロ新記録の13連勝をマークして、連覇の礎を築いた。

 「優勝チームのエースを打ち崩すというのは大事なことだと思う」。三度目の正直でリベンジに闘志を燃やすと同時に、西勇が求めるのは全員一丸での完全攻略だ。頂点を目指す上で「僕たちがどう勝っていくかということが大事かなと思う」と表情を引き締めた。

 一方、今オフのメジャー挑戦を断念したことに関しては「希望としては行ってほしかった。ずっと夢で言っていたことですし」と本音も吐露。2019年まで4年連続で合同自主トレを実施し、ハワイで多くの時間を共有して野球について語り合った間柄。昨年、年明けも連絡を取り合った。

 取り組む姿勢、トレーニング方法、配球論…。先輩の考えに触れたことで「どんどん自分の野球の価値観が変わった」と振り返る。感謝は尽きない。「気にかけてもらっているので。自分の成績を維持しながら、ついていけるようにしたい」。師との投げ合いに勝つことが恩返しにつながる。

 コロナ禍の今年は、ハワイから国内に場所を移して自主トレに励み、既にブルペン投球を開始している。通算100勝まで残り5勝。「獲れるものは全部獲りたい」と自身初のタイトル奪取にも意欲を燃やす。

 しかし、最大の目標はチームの優勝で、立ちはだかるのは菅野を擁する宿敵・巨人。昨季3勝1敗、防御率1・77の“Gキラー”が師匠に土をつけ、王者の牙城を崩す。

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