阪神・近本、球団史上最速で選手会長就任 入団3年目の若虎がチーム引っ張る!

 阪神は11日、来季の選手会役員を発表し、近本光司外野手(26)が新たに選手会長へ就任した。来季、入団3年目を迎える中での就任は球団史上最速。同い年で新キャプテンに就任した大山とともにチームをまとめ、05年以来、16年ぶりのリーグ優勝を目指す。

 新たな役割に戸惑いはなかった。選手会長に就任した近本。伝統あるチームの“顔”に任命され、重圧を感じながらも気持ちの準備はできていた。選手としてだけでなく、社会人としても周囲から厚い信頼を得る男が史上最速で大役を担う。

 「(来季は)3年目でチームというのを引っ張っていかないといけない立場でもあるので。役職というのを担いながら、プレーでもしっかりやっていきたいという気持ちになります」

 18年度ドラフト1位で入団した近本。1年目は36盗塁をマークし、盗塁王を獲得した。2年目は開幕直後、打撃不振に陥ったもののチーム唯一となる全試合に出場し、打率・293、9本塁打、45打点。31盗塁で2年連続の盗塁王に輝き、申し分ない実績を残した。

 これまで、キャプテンを務めた経験はないが、社高3年時には体育科の生徒が生活する寮の寮長を務めたことがある。施設の管理だけでなく、寮で起こった問題について教員と生徒の橋渡し役となるなど、寮生の先頭に立って模範を示した。

 ただ、次に大役を担うのはプロの世界。「あまり2年間何も考えずに自分のプレーだけをやってきたので。選手会長になってどういうビジョンも全然分かってないので」と、まだまだ選手会長としての仕事は分からない部分は多い。だが、周りには頼もしい先輩や同世代には新キャプテンの大山、木浪、藤浪らと主力が顔をそろえている。

 目指すのは人の上に立つのではなく、自ら引っ張っていく選手会長。「(年齢の)近い選手が多いので、話もしやすいですし、相談もしやすいと思いますので、周りにもサポートしてもらいながら色んなことをやっていきたい」。若きリーダーが、周囲に支えられながら大役を果たす。

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