阪神・小幡、オフは振り込む ヤクルト・青木から金言&バット授かった

 阪神の小幡竜平内野手(20)が3日、ヤクルト・青木のような1番打者を目指すと誓った。日米で経験豊富なベテランとは宮崎県の高校出身で左打者という共通点もあり、シーズン中にはバットとともに数々の金言も授かった。「1番・遊撃」のレギュラー奪取を目標に掲げる二十歳の若虎。今オフは力強いスイングを身につけるべく、徹底してバットを振り込む。

 目指す1番打者像は日米通算2478安打を放つヤクルト・青木だ。首位打者3度、最多安打を2度獲得し、メジャーにも挑戦。そんな球界を代表する打者と試合前練習中、2人きりで話す場面があった。熱心に耳を傾けていた小幡。そこで授かった金言の数々は高卒2年目の若虎に大きな刺激となっていた。

 「やっぱり、まだまだ振る力が足りない。このオフにしっかり振り込むように」

 大先輩からの力強い助言だった。青木は日向、小幡は延岡学園と同じ宮崎県の高校出身という共通点から交流が生まれた2人。今季の小幡はプロ初出場を含む54試合に出場し、飛躍の年になった。その一方、1軍投手のレベルも痛感。だからこそ、課題を自覚していた。

 「自分もそうだなと思いながら聞いていましたし、そういったところ(振る力)をこのオフでしっかり取り組んでいけるかどうかだと思うので、しっかり取り組んでいきたい」

 言葉だけではない。シーズン序盤には北川打撃コーチを通じ、青木のバットをもらった。ヤクルトでは山田哲や村上も使う至極の1本。「もうずっと使っていますよ」という。自分のバットよりも少しグリップが太いといい「やっぱりボールにコンタクトできるというか、捉えられる率は少し上がったのかなと思います」と好感触だ。

 11月30日の契約更改後の会見では「1番・遊撃」でレギュラーをつかむ目標を掲げた。「1番ってなったらどう出るかとか、出塁率というのはもちろん大切な数字になってくると思うので、そこら辺は意識しますよね」。07、09年に最高出塁率のタイトルを獲得した青木はこれ以上ないお手本だ。

 来季は遊撃争いのライバルも増える。この日は鳴尾浜で強化指定練習に参加した小幡。“青木バット”と力強いスイングを武器に「1番・遊撃」でチームを引っ張ってみせる。

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