阪神・小幡、来季開幕「1番ショート」奪う 約1・5倍で更改 巨人・戸郷に対抗心も

 阪神の小幡竜平内野手(20)が30日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、380万アップの1100万円で更改した。高卒2年目となった今季は、37試合でスタメン出場を果たすなど大きく飛躍。来季の目標に「1番・遊撃」での開幕スタメンを掲げるとともに、高校時代に宮崎でしのぎを削った同学年の巨人・戸郷への強烈な対抗心をのぞかせた。(金額は推定)

 会見の席に着いた小幡の表情はまだ硬かった。高卒1年目の昨年の契約交渉は、秋季キャンプ中の安芸の宿舎内。「今日は来るまでも、ものすごく緊張していました」。スーツを着用し、球団事務所で行う、初めての本格的な契約更改の感想を苦笑いで明かす。

 そんな初々しさものぞかせた小幡の表情が、きりりと引き締まったのは来季の目標を問われた時だ。

 「自分の将来像としては、やっぱり『1番ショート』を目標にして頑張っていきたい。(開幕から)レギュラー争いに食い込んでいけるように取り組んでいきたいです」

 今季は37試合でスタメン出場を果たし、球団の10代野手では97年の浜中治以来、23年ぶりの安打を放つなど、存在感を示した。それでも「チャンスをもらった中で(レギュラーを)勝ち取れなかったっていうのが一番悔しかった」と振り返る。

 ライバルの活躍も、自分の成績に満足しきれない要因だ。延岡学園時代に同じ宮崎でしのぎを削った聖心ウルスラ学園出身の巨人・戸郷。ともに県代表にも選出されたライバルは、今季9勝を挙げ、日本シリーズでも中継ぎで躍動した。

 「素直にすごいなって。あのジャイアンツで主軸として投げられているというのは本当にすごい。もちろん意識はするし、負けたくないですね」

 昨年から約1・5倍となる1100万円での更改に、谷本球団本部長は「期待値込みで」と、さらなる伸びしろ、そして将来性を買っているからこその評価と強調した。

 『1番』『ショート』奪取の目標は、近本、木浪の社会人組の同期入団2人への宣戦布告でもある。「守備もバッティングも下半身が一番大事。まずは下半身、土台をしっかりつくって」。オフの間にパワーアップを果たし、春季キャンプでの競争に挑む。

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