阪神ドラ5村上、先輩の巨人・岡本K斬りや 近本との淡路島タッグ結成も心待ちに

 阪神からドラフト5位指名を受けた村上頌樹投手(22)=東洋大=が18日、埼玉県さいたま市内のホテルで入団交渉を行い、契約金4000万円、年俸720万円で合意。智弁学園時代にはセンバツ優勝投手となり、母校の先輩に当たる巨人の4番・岡本から三振を奪う目標を掲げた。また兵庫県南あわじ市出身の右腕は、同じ淡路島出身の近本とお立ち台で競演する夢も描いた。

 スタートラインに立った村上は、1年目のシーズンを明確に描いた。淡路島に生まれ育ち、黄色のDNAが流れる虎党。「伝統の一戦」のフレーズに敏感に反応した。宿敵の4番は智弁学園時代の2学年先輩、岡本。対戦を心待ちにした。

 「4番には岡本さんがいる。自分が投げたら勝ちたいです」。ただ、抑えるだけじゃない。描くのは真っ向勝負での奪三振。今季、本塁打と打点でセ・リーグ2冠に輝いたが、「三振を取るイメージはできている。勝ちたい気持ちがある」と言い切った。

 9月22日の東都大学野球リーグ・中大戦で右前腕の肉離れを発症。現在はブルペンで捕手を立たせた投球や、最長90メートルの遠投も再開。来年1月の新人合同自主トレには間に合う見込みで、担当の吉野スカウトは西勇を引き合いに「制球が良く、緩急も使える優れた投手」と期待した。

 智弁学園時代の3年春センバツで、5試合を1人で投げ抜き優勝へ導いた。阪神では藤村富美男、藤浪晋太郎ら甲子園V腕が活躍するという“前例”がある。「自分の中でいいイメージのグラウンド。そこはプロの世界でも発揮していければと思います」。最速149キロの直球で、1年目からローテーション入りし、16年ぶりの悲願へ導く決意だ。

 大学生活を東京で過ごしながら、同じ淡路島出身の近本が活躍する姿を追ってきた。「2人でお立ち台に立つのは本当に光栄。その姿を淡路島のみんなに見てほしい」。郷土の英雄になるべく、大志を抱きプロの門をたたく。

 ◆村上 頌樹(むらかみ・しょうき)1998年6月25日生まれ、22歳。兵庫県南あわじ市出身。174センチ、75キロ。右投げ左打ち。投手。賀集小1年から賀集少年野球クラブで野球を始める。南淡中ではアイランドホークスに所属。智弁学園では1年春からベンチ入りし、3年春のセンバツで甲子園制覇。東洋大では1年春からリーグ戦登板。球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォーク。

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