阪神矢野監督 3分40秒の決意表明「僕たちが目指しているのは2位ではありません」

 最終戦を終え、ファンにあいさつする矢野監督(撮影・北村雅宏)
 深々と頭を下げる矢野監督(撮影・飯室逸平)
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  「阪神1-0DeNA」(11日、甲子園球場)

 阪神が今季最終戦を完封勝利で飾った。八回に近本光司外野手の適時三塁打で先制し、九回には今季限りでの退団する能見篤史投手が3人で締めて、プロ2度目のセーブを記録した。

 試合後のグラウンドでは恒例のシーズン終了セレモニーを開催。新型コロナウイルスの影響で異例の体制となったシーズンを2位で終え、矢野燿大監督がファンに1年の応援を感謝し、あいさつした。矢野監督のあいさつは以下の通り。

  ◇  ◇

 みなさん、今シーズンも1年間、応援ありがとうございました。シーズン始まる前に今年は優勝すると言い切ってスタートしたシーズンにもかかわらず、優勝を逃し、また巨人にも大きく負け越すという悔しい結果となったことに対し、責任を感じております。

 ただ、一方で選手たちはコンディション的にもメンタル的にも、すごく難しいシーズンの中で、バッター陣は一塁までしっかり走りきるという姿を見せました。そして投手陣はどんなに疲れていても、苦しい状況でも、バッターに向かい、腕を振り、投げきってくれました。

 そして試合展開が苦しい状況になればなるほど、ベンチ内で「さぁ、行くぞ」「逆転するぞ」「まだまだこっからや」という声を選手たちが出してくれてました。僕はその一つ、一つの積み重ねがこの苦しいシーズンではありましたけど、2位で粘れたものだと思っています。

 ただ僕たちが目指しているのは2位ではありません。その先に行くために必要なことは僕は挑戦だと思っています。今シーズンもチームの課題として残ったエラー。それに対しても僕はエラーした後が大事だと。エラーしたら怖くなる、でも一歩前に出ようぜ。エラーしたら下を向いてしまう。でも顔を上げようぜ。そういうことを選手たちにも伝えてきました。

 この秋からその挑戦をチーム全体として取り組んでいき、その姿をみなさんに見てもらった時に、コロナ禍でみなさん自身が苦しまれている中、僕たちの挑戦する姿から私たちも頑張ろう。俺たちも一歩前に出てみよう、私たちも一歩前に踏み出してみよう。そういうチームにしていきます。

 まだまだ現状、タイガースは発展途上の未熟なチームです。さらにここから成長していくためにも、みなさんの力が必要です。ともに挑戦し、ともにチームを作っていく力をこれからもどうぞよろしくお願いします。1年間、ありがとうございました。

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