能見、阪神ラスト登板 試合後は異例の“セレモニー”梅野&岩貞は涙

最後を締め、仲間と喜び合う阪神・能見篤史(中央)=甲子園(撮影・高部洋祐)
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 「阪神1-0DeNA」(11日、甲子園球場)

 今季限りでの退団を表明している阪神・能見篤史投手が今季最終戦の九回に登板した。最速149キロのストレート主体の強気のピッチングで3人で締め、プロ2度目のセーブを記録した。試合後には戦力構想外選手には異例ともいえる“セレモニー”が甲子園で行われた。

 1点リードの九回、4番・細川からの打順。能見の初球は147キロ直球でボール。細川には4球目の148キロをセンター前に打ち返された。しかし続くソトを初球で遊撃併殺に打ち取った。最後は柴田を空振り三振に仕留め、3人締めした。

 勝利が決まると坂本が花束を贈呈。能見の元へ駆け寄り、言葉をかわした梅野と岩貞は涙を浮かべた。梅野と岩貞は「チーム能見」としてシーズン前に自主トレを合同で行うメンバーでもある。

 試合後、今季最終戦を終えた矢野監督のあいさつの後、甲子園では「能見コール」が巻き起こる。ファンのコール、そしてチームメートからも促されるように、能見はトラッキーとともに一塁スタンド、右翼席、左翼席に向かった。声援に応え、何度も帽子を取り深々とスタンドに一礼を繰り返した。

 最後は一塁ベンチ前で全員とハイタッチ。マウンドでの記念撮影に臨んだ。ビジョンには「Forever Grateful The Legendary Southpaw #14 ATSUSHI NOHMI」の文字。戦力構想外で退団する選手には異例の“セレモニー”が行われた。

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