阪神・能見がタテジマ最後の登板 最速149キロ!最後は三振締め プロ2度目のセーブ

スタンドの大声援に応えながら場内一周する阪神・能見篤史=甲子園(撮影・高部洋祐)
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 「阪神1-0DeNA」(11日、甲子園球場)

 今季限りでの退団を表明している阪神・能見篤史投手が今季最終戦の九回に登板した。最速149キロのストレート主体の強気のピッチングで3人で締め、プロ2度目のセーブを記録した。

 八回に近本の適時三塁打で先制した阪神は1-0とリードして最終回へ。矢野監督は5番手としてタテジマ最後の登板となる能見を送り込み、勝利を託した。

 4番・細川からの打順。能見の初球は147キロ直球でボール。細川には4球目の148キロをセンター前に打ち返された。しかし続くソトを初球で遊撃併殺に打ち取る。最後は美しいワインドアップモーションから148キロの外角高めの直球で、柴田を空振り三振に仕留めた。

 能見は2004年度ドラフト自由枠で入団。ここまで阪神一筋で16年の現役生活を過ごしてきた。3度の開幕投手、5度の2桁勝利をマークするなど長年、猛虎のエースとして活躍した。18年途中から中継ぎに転向。40歳を迎えた昨季には、自己最多の41試合に登板した。

 今季はこの試合を迎えるまで33試合に登板し1勝4ホールドという成績だった。10月21日、球団から来季の戦力構想外であることを通達されたが、現役続行を希望して退団を表明。「タイガースのユニホームを着て、皆さんの前でプレーするのは今季が最後」とコメントを残した。

 試合後には甲子園スタンドから「能見コール」が巻き起こる。チームメートからも促されるように、能見はグラウンドを一周して深々と礼をして声援に応えた。

 最後は一塁ベンチ前で全員とハイタッチ。マウンドでの記念撮影に臨んだ。ビジョンには「Forever Grateful The Legendary Southpaw #14 ATSUSHI NOHMI」の文字。戦力構想外で退団する選手には異例の“セレモニー”が行われた。

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