阪神・矢野監督「一生の思い出に」引退試合の石原慶に同級生・能見を起用

 8回、能見と対戦しフルスイングの石原慶(撮影・飯室逸平)
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 「広島0-2阪神」(7日、マツダスタジアム)

 阪神・矢野監督が粋な演出を見せた。八回、無死一塁。引退試合を迎えた広島・石原慶の打席を迎えると、完封ペースだった秋山に代えて、石原と同級生の能見をマウンドに送った。

 能見は全球直球勝負。5球目の高めの直球で、右飛に打ち取った。このワンポイントのみで、交代した。

 矢野監督は「同い年やし、そういうところでは最後って一生の思い出に残ると思うし、それは能見自身も残ると思うし、真っすぐだけで思いきって勝負したというのは2人の中でのいい思い出になるんじゃないかな」とその意図を明かした。

 矢野監督はさらに同じポジションで同じ東北福祉大出身の石原慶について「味方に本当に信頼されていたんじゃないかなと外から見ていて思う。まあ40超えてね、出来るっていうことも本当に簡単なことじゃないので」と印象を話し、「カープにも恩返ししていくだろうけど、野球界にも恩返ししていくと思うので。まあ後輩やし。お疲れさんって。ポジションも一緒やし、ライバルとしても頑張ったんで、お疲れさまという感じかな」とねぎらいの言葉を投げかけていた。

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