【一問一答・前編】福留、阪神最後の練習「優勝できなかったので悔いが残ります」

 今季限りで退団する福留孝介外野手(43)が6日、西宮市内の鳴尾浜球場で、阪神での最後の練習を行った。球界最年長となる43歳までプロの世界で生き抜き、日米通算2407安打のレジェンド。練習後には報道陣の取材に応じた。以下は阪神・福留の最後の一問一答、前編。

  ◇  ◇

 -タイガースで最後の練習を終えて。

 「やっぱり寂しさというかそういうのもありますけど、次に向かってまた進むという意味で。どこかでそういうときは必ず来るんで。きょう周りのみんなもそういうことを感じさせずに、楽しく最後まで練習させてもらいました」

 -若い選手に積極的に声をかける姿が印象的だった。

 「今ファームにいる選手は若い選手が多いので。なかなかね、声をかけづらいってこともあるでしょうし。自分からいろんな話ができたのかなと思います」

 -若い選手に対して思うことは。

 「やっぱり1軍で活躍してほしい、1軍で活躍している姿を見たいですし、そういうふうになるために何をするかってことを自分でよく考えてやっていってほしいなと思います」

 -タイガースに入団して8年間を振り返って。

 「優勝ができなかったので悔いは残りますけど、いいときも悪いときもありながら、でもこうやって周りの方々に支えられながらやってこられたっていうのは感謝の一言ですね」

 -今季を振り返って。

 「今シーズンはもう、こういう特殊なシーズンでしたけど。その中で自分のできることがなかなかできなかったって言う。そういう意味では消化不良というかそういうところありますけど。それもまた自分の野球人生なので。それはそれで直に受け止めています」

 -今後に向けては。

 「どこかでまた野球ができればと思ってますけど。それは僕の気持ちだけで決まることではないですし、そういう風になればいいなとは思いますけど、そのために自分はまた明日から準備して、そういうことになればいいのかなと思います」

 -来季は44歳。体の面は。

 「体は元気なんで。大きな故障もなかったですし。体は元気なので。自分の気持ちがなえなければというか、そういうふうにならなければ頑張れるんじゃないかなと思っています」

 -練習前には若い選手に訓示を。どんな話をしていたのか。

 「訓示、じゃないですね。まぁここにいる中で、限界を作ってほしくないというかね。自分で勝手に限界を決めないでほしいというところ。そういう話はしました。やっぱり自分でそういうことを決めてしまってやっていくということは自分に対する甘えにもなるだろうし、この場所でプレーするのが夢ではないだろうし。やっぱり1軍の舞台でやることが夢だと思うので。そういう意味では今ここで自分の限界を作らずに、もっともっとできると思ってやってほしいなっていうのは、若い選手に話しました」

 -シートノックの最後でもノーバウンド返球も見せた。

 「みんなで気を遣って、そういうふうに最後なのでやらせてもらいましたけど。でも、僕があれをできるなら若い選手もっとできると思うし。また(練習前には)そういう話もしたし、きょうの練習中も若い選手にはそういうつもりでやって欲しかったし。本当にいい1日というか、僕にとってはすごくいい時間を、最後に過ごさせてもらったなっていうとこですね」

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