阪神・藤浪6回0封 矢野監督「中継ぎになってつかんだものがある」今季もう1戦先発へ

2回、力強いボールを投げ込む先発の阪神・藤浪=甲子園(撮影・田中太一)
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 「阪神3-2ヤクルト」(4日、甲子園球場)

 本格的に先発復帰した阪神・藤浪晋太郎投手(26)が6回4安打無失点の好投。17年4月27日・DeNA戦以来1287日ぶりとなる甲子園での白星は幻となったが、粘りの投球でホームを踏ませなかった。

 矢野監督はこの日の投球を評価。そして「もう一回いっていいと思っている」と今季中にもう1試合先発起用する考えを明かした。

 序盤から変化球を多投する、緩急を生かした投球。そして勝負どころでは直球でねじ伏せた。

 三回、2死から3者連続四球で満塁としながらも、5番・西田を157キロ直球で見逃し三振。先制点を許さなかった。

 1点リードして迎えた六回には村上の左中間二塁打に四球も絡んで2死一、三塁とされた。ここで8番・上田は内角寄り156キロ直球で見逃し三振に切った。

 「今日は変化球も割合的には多く扱えたことで、ピッチング自体の幅もちょっとでてきたかな、と思うし。これがジャイアンツだったらとか考えたら、余計な四球をこれから減らしていくべきだと思うし。でも、最終的には抑えればいいんだけど、抑える確率でいうと。そういういいところと、新たに晋太郎自身が進歩していく部分が両方見えたかなと思います」

 リリーフで13試合に登板。10月28日の中日戦では“ブルペンデー”としての先発で4回1失点。この日が本格的な先発としての復帰戦だった。

 「先発をやっているときもなかなか勝ってない、リズムに乗ってない、どうしても長いイニング投げたいというところで勝ち所の3まわり目とかに苦しくなって勝てていなかった。そこから中継ぎになって。あいつ自身つかんでいるものは絶対ある。晋太郎にとって意味のあるものになっている」と中継ぎ効果を強調していた。

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