阪神・近本 今季5度目の4安打!打率・293残り10戦、初3割へラストスパート
「阪神9-1中日」(28日、甲子園球場)
最後まで気を緩めることはなかった。締めくくりは八回2死二、三塁。鮮やかな右前適時打で2点を追加すると、スタンドの虎党も拍手喝采だ。阪神・近本の躍動が止まらない。4連勝を導く4安打2打点の活躍となった。
まずは初回だ。二塁打かと思われた左越えの安打では、一塁ベースを踏み損ね慌てて戻り二塁に進めなかったものの勢いは止まらない。五回には先頭からの右前打で出塁し、マルテの左翼フェンス直撃の二塁打で一塁から一気に勝ち越しのホームに滑り込んだ。
七回には、無死一塁からのセーフティーバントが三塁への内野安打に。そこから2死三塁での大山の打席では、暴投の間にホームに生還した。スキを逃さず、最後まで勝利だけに集中した。
4戦連続の複数安打は、自身2度目で今季初のこと。猛打賞はチームトップを更新する今季12度目となり、4安打は今季5度目に。打率も・293にまで上昇。残りは10試合あるだけに、打率3割到達も、十分に射程圏内と言っていい。
これまで、打率3割について「意識していないと言えばウソになるんですけど、その数字というよりは1日1本、2本というのをしっかり意識して」と話していた。まだV逸も確定していない状況で、最後までファンを飽きさせることなく戦い抜いていく。