阪神・藤川 ブルペンデーを締めた!九回2死走者なしからマウンドへ

 9回、笑顔で阪神・大山悠輔からウイニングボールを受け取る藤川球児(右端)
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 「阪神9-1中日」(28日、甲子園球場)

 今季限りで現役引退を表明している藤川球児投手が、九回2死から登板した。七回、八回と2点ずつ奪い、8点差はあるが、15日の再昇格以降、初めてリードしている展開での登板となった。

 谷川からバトンを受け取った藤川はシエラに対し1ボールから145キロ直球で一邪飛に仕留め試合を締めた。久しぶりに捕手の梅野と勝利の握手を交わし笑顔を見せた。

 22日の広島戦(甲子園)以来、6日ぶりの登板。前カードの巨人3連戦は、現役では最後の東京ドームだったが、登板機会なく終えた。初戦、2戦目とベンチ入りしながら出番なく、迎えた第3戦。先発の秋山拓巳投手が、完璧な投球内容を見せた。最後まで1人で投げ抜いたことでこの日も登板機会はなく、マウンドから最後の雄姿を見せることはできなかった。

 それでも、試合後にはファンの大歓声に応えて、左翼スタンドに向かった。ドーム内に藤川の登場曲 LINDBERGの「every little thing every precious thing」が流れる中、笑顔で別れを告げると、そのまま右翼スタンドにも手を振る。三塁側のスタンドに手を振りながら、ホームベース付近からグラウンドに向けて一礼した。

 シーズンは残り10試合。偉大な功績を残したレジェンドのラストランは続く。

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