【中田良弘氏の眼】阪神・青柳は無理をさせても続投でよかった
「阪神4-1中日」(27日、甲子園球場)
阪神・青柳は八回途中1失点で、しかも四死球なし。低めの制球が安定しており、崩れる気配がなかった。六回に1点を失った後も、2死二、三塁からビシエドに対して外角いっぱいに力のある球を投げ込んで見逃し三振に仕留めた。七回も三者凡退に抑え、まだまだ投げられそうに見えた。
八回先頭の木下拓に中前打を浴び、106球で交代した。球数的には継投の一つのタイミングではあったが、この日の投球内容から見れば多少の無理はさせても、あと1イニングは投げさせてもよかった。続投していれば、8勝目をつかめていたかもしれない。
巨人の優勝が目前で、CSもないことを踏まえれば、残り試合ではいかに来季へ向けた収穫を得られるかを考える必要がある。その一つが個人成績だ。
タイトル獲得はもちろん、投手であれば2桁勝利も大きな自信となる。2桁に届かなくても7勝より8勝、8勝より9勝。来季へ向けて、なんとか青柳に白星を付けてあげたかった。