阪神ドラ1佐藤輝明に40発40盗塁指令 矢野監督「誰も追いつけないところまで」

阪神・矢野燿大監督(右)を出迎える近大・佐藤輝明(左)=東大阪市・近畿大学(撮影・田中太一)
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 プロ野球ドラフト会議で4球団競合の末、阪神が交渉権を獲得したドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が17日、東大阪市の同大東大阪キャンパスで矢野監督、畑山統括スカウト、永吉編成ディレクター、渡辺スカウトから指名あいさつを受けた。

 運命の一日から一夜明けた。矢野監督とのファーストコンタクトを交わした佐藤輝は「カッコイイ」と指揮官の甘いマスクにくぎ付けだ。矢野監督は「僕自身興奮して昨日はよく寝られなかった」と話したが、佐藤輝は「僕はぐっすり眠れました」と堂々の宣言。思わず指揮官も「スケールがちゃうなあ」とうなずいていた。

 矢野監督は佐藤輝に指令を出した。「40・40」だ。目標のトリプルスリーを越え40本塁打、40盗塁を期待している。「誰もが追いつかないような所まで行ってもらえたらと思います」と大きな期待を抱く。佐藤輝は「今のままではもちろん無理だと思う」と現実を見据えつつ「コーチの方だったり、選手の先輩とかから吸収して(40・40)できるような選手になりたいと思います」と誓いを立てた。

 大学通算リーグ戦成績は81試合に出場し、同大OBの二岡智宏(現三軍監督)のリーグ通算本塁打記録を更新する本塁打14発を放った逸材だ。即戦力としても大きく期待されている。

 矢野監督から渡された交渉権獲得の札には“一途一心”という言葉が刻まれていた。

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