阪神5位・村上、憧れの球児魂継承や 淡路島出身の右腕に吉報「一番ファンの球団」

 「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)

 猛虎愛が通じた。阪神から5位指名を受けた村上頌樹投手(22)=東洋大=はプロへの道が開き、「今はホッとしているというのが一番の感想です」とひと息。近本と同じ淡路島出身の右腕は「一番のファンの球団。本当にうれしい」と吉報をかみしめた。

 ドラフトまでは不安でいっぱいだった。今季の東都大学野球リーグ戦中に右前腕筋を肉離れ。故障で戦列を離れ、最大のアピール機会を失っていた。ケガを抱えた中で指名をしてくれたのは“意中の球団”。喜びはひとしおだった。

 幼い頃から応援し、心を揺さぶられたのは背番号22の勇姿。「(阪神で)好きなのは藤川球児投手。分かっていても打たれない真っすぐに憧れた」。自身は制球力が武器でタイプこそ違うが、今季限りでユニホームを脱ぐ剛腕と同じく、最速149キロの速球にこだわりを持って戦う覚悟だ。

 智弁学園時代にはエースとして、16年春のセンバツでチームを優勝に導いた。くしくも4年前に輝きを放った聖地が本拠地となった。「ホームグラウンドとしてできるのは光栄。1年目からローテーションを守りたい」。下位指名ながら、即戦力右腕として甲子園に凱旋する。

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