阪神・秋山、完投で9勝目 17年以来の2桁星へ「あと1勝頑張りたい」

 「巨人2-4阪神」(25日、東京ドーム)

 完封まであと1アウト。九回2死から丸に2ランを浴びると、阪神・秋山はマウンド上で顔をゆがめて悔しがった。

 「まあ、僕らしいかなという感じ。みんなのために(完封を)獲りたかったですけど」。自虐的に振り返った右腕は最後の打者を打ち取ると、ようやくホッとしたように表情を緩めた。自身3度目となる完封こそ逃したものの112球、無四球で堂々たる今季2度目の完投勝利だ。

 巨人と今季初対戦となった前回、10月4日の甲子園では負け投手になった。「打者がイメージしている軌道じゃない球が投げられたら、有効じゃないかなと感じていた。状態が良かったのが一番。思っていたより球がいった」。敗戦を生かし、直球を軸に強力打線を打ち取っていった。

 「スピードは出ないですけど、自分はストレートピッチャーだと思っている」と直球への強いこだわりを見せた秋山。自身3連勝で9勝目を挙げ、12勝を挙げた2017年以来、2度目となる2桁勝利に王手をかけた。

 「ここまで来たんで、あと1勝頑張りたい」。17年は前年に藤川から受けたアドバイスが飛躍のきっかけになった。今季限りで引退する球児への思いは「また、おいおい話していきます」。感謝の思いは胸にしまい込み、まずは2桁勝利という形で恩返しを果たす。

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