リーグ史上初の珍事!阪神・マルテが1イニング3失策 先発・西勇の足を引っ張る

 2回、田中の打球を処理するも悪送球するマルテ。二走の若林はその間に生還し追加点を許す(撮影・中田匡峻)
2回、巨人・今村信貴の打球をエラーする阪神・マルテ(右)。左は捕手の梅野(撮影・中田匡峻)
2回、阪神・マルテ(右)が巨人・田中俊太のゴロをバックトスするも西勇輝(左)が捕球できずエラーとなる(撮影・高石航平)
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 「巨人-阪神」(23日、東京ドーム)

 阪神がジェフリー・マルテ内野手の3失策などで、二回に3点を先制された。同一野手が1イニングに3失策を犯す珍事。連敗なら優勝が完全に消滅するカード。今季、何度も泣かされている守備のミスから、巨人にリードを許す展開となった。

 この回、1死から先発の西勇が丸に、バックスクリーンに先制アーチを運ばれた。続く若林には左翼線を襲う二塁打。さらに田中俊との対戦だった。一塁前に強い打球が飛んだ。体で止めにいったマルテだが、バウンドが合わず大きくはじいた。これが1つめの失策。さらにこぼれたボールを拾って、一塁カバーに入った西勇に背面トスを試みたが、今度はこれが大きくそれて若林のホーム生還を許した。これが2つめの失策となった。

 気落ちしたのか、西勇は大城にも右前打を浴び、1死一、三塁のピンチ。ここで投手今村が一塁にセーフティスクイズを試みた。焦ったマルテが捕球ミスし、犠打失策で3点目を失った。

 セ・リーグの一塁手の1イニング3失策は史上初。

 これでチーム失策は両リーグワーストの77。首位巨人は35で、倍以上の開きが成績にもつながっている。

 16日のヤクルト戦では、3年連続7度目となる2桁勝利。9月以降、2試合連続完封を含む6勝1敗と好調を維持してきたが、味方のミスからリズムを崩した。

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