阪神・藤川が九回、雨中の登板 スタンドでは涙を拭うファンも 

 9回途中から登板する藤川(撮影・北村雅宏)
9回、広島・長野久義を打ちとる阪神・藤川球児=甲子園(撮影・飯室逸平)
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 「阪神-広島」(22日、甲子園球場)

 今季限りでの現役引退を表明している阪神・藤川球児投手(40)が九回1死から登板。おなじみの登場曲とともに、リリーフカーに乗って登場すると、甲子園が大きな拍手と歓声に包まれた。

 1回を無失点で抑えた20日のヤクルト戦に続く1軍復帰後、2度目の登板は突然訪れた。1点を追う展開で迎えた九回は岩貞がマウンドに上がったが、ピレラに3ランを浴びて点差が4点に広がると、ベンチは球児への交代を決断。雨が降りしきる中、マウンドに上がった。

 先頭の上本には全球ストレート勝負。最後は高めの146キロで空振り三振に斬った。続く代打・松山は147キロの直球を右前に運ばれたが、長野を145キロの直球で詰まらせて中飛に抑えてマウンドを降りると、ファンからは聖地には「球児!」の声が飛び、中には涙を拭うファンの姿もあった。

 この試合では今季限りで阪神を退団することが決定的となった能見が七回に登板。6球すべてストレートを投げ込み、1回を無失点に抑えていた。

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