阪神・矢野監督、大山のプロ初右翼「どうしても兼ね合いで」 復帰マルテが三塁先発

 「阪神2-0広島」(21日、甲子園球場)

 思い切った決断だった。阪神・矢野燿大監督(51)が大山悠輔内野手(25)を右翼でプロ初先発させた。最近は打線が低調。指揮官は起爆剤としてこの日からマルテを1軍に昇格させ、サンズ、ボーアの外国人野手3人の同時起用を選択した。その結果、リーグトップ26本塁打の大山を三塁から右翼へ回した。

 「悠輔(大山)は本当は固定してあげることがいいのは分かっているけど、どうしても兼ね合いの部分で。俺の中では『するしかないかな』というところで、思ったことは1回やってみようと」

 しかし、強打の4人を3~6番に並べた新打線はつながりを欠いた。初回の2点どまりで、大山も3打数無安打に終わった。

 この試合は外国人枠の関係で、エドワーズがベンチ入りメンバーから外れた。今後は救援陣への負担を考慮すると、外国人野手3人を毎試合起用するのは難しい面もある。矢野監督は「枠の問題とか、みんなの状態のこともある。いろいろ考えながらやります」。来季も見据えつつ、最善策を模索していく。

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