阪神 攻め手を欠き引き分け…藤浪162キロに甲子園沸く

 7回、162キロを計測した藤浪の投球(撮影・田中太一)
 7回、西浦を空振り三振に仕留める藤浪(撮影・山口登)
 7回、松本友を空振り三振に仕留める藤浪(撮影・山口登)
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 「阪神1-1ヤクルト」(19日、甲子園球場)

 阪神が攻め手に欠く1得点で、最下位ヤクルトに痛恨のドロー。今季8度目の延長戦突入で、1勝1敗6分けとなった。また、この日は雨天中止となった17日の予備日開催で、観客は2005年の実数発表以降、最少の3593人。それでも、藤浪が球団最速162キロを記録するなど、球場を沸かせた。

 試合はガンケル-スアレスと、両助っ人投手による投手戦。四回、ガンケルが山田、村上、坂口の3連打で先制点を失った。それでも後続を断つなど、5回5安打1失点の粘投。試合は作った。

 「調子自体は良かったと思うし、四回のピンチもなんとか1点で抑えることができて良かったよ。ただ、五回で降板してしまい、中継ぎのみんなにも負担を掛けてしまうから、もっと長いイニングを投げないといけなかった」

 1点差で迎えた五回、1死三塁の好機で代打を送られて降板。代わって打席に立った糸原が、左前適時打を放って同点に追い付いた。「ガンケルも頑張っていましたし、とにかく追い付きたい場面だったので、追い込まれましたが食らいつくことができて良かったです」。新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応となり、離脱した糸原はファーム1試合を経て14日に1軍へ昇格。スタメンで出場が続いたが、前日のヤクルト戦では二塁先発を板山に譲り、矢野監督は「(糸原は)ちょっと無理してる部分もあるんでね。休ませて、板山でいくことになった」と説明していた。

 この日も板山が先発出場したが、キャプテンが代打で存在感を示す一打。これがヤクルト先発のスアレスからチーム初の適時打、糸原にとっても復帰後の初適時打となった。

 以降は両チームとも、リリーフが好投。七回に登板した藤浪が、3者連続三振を奪う熱投を見せる。2死走者なしの場面で、代打・松本友に対し球団最速を更新する162キロを計測した。甲子園球場での162キロ計測は初。日本人投手では大谷に次ぎ、2人目の記録となった。

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