阪神・藤川11・10巨人戦で引退セレモニー 15日にも1軍合流!“全国行脚”へ

 阪神は13日、今季限りでの現役引退を表明している藤川球児投手(40)の引退セレモニーを11月10日の巨人戦(甲子園)で行うと発表した。当日来場者へのプレゼントや引退グッズ、セレモニーに付随する情報は後日、公式サイトなどで発表する。鳴尾浜で取材に応じた藤川はファンへの恩返しを約束し、15日にも1軍に合流予定。残り4週間で全国のファンに感謝の思いを示し、最後は火の玉ストレート復活で有終の美を飾る。

 「家族」と表現するタイガースファンへ、ラストメッセージを届ける。秋晴れの鳴尾浜。藤川は現役最後まで「粉骨砕身」を貫く覚悟を口にした。

 「その日、感謝を伝えられたら。プレーでというのもありますし、何かを感じてもらえるような場になれば。復帰を待ってくれているファンもいる中で、自分がどんな状態であっても、現役としてプロ野球の世界で投げるのはもう最後なんで、見てもらえるような場になればいいですね」

 本拠地・甲子園での伝統の一戦。藤川にとって、これ以上の舞台はないだろう。幼少時代、斎藤雅樹に憧れ、阪神入団が決まると村山実を目標に掲げた。打倒巨人こそ、猛虎の使命-。タイガースの魂を受け継いできた男にふさわしい最後だ。

 「たまたまそういう流れになりましたけど、自分としてはいい戦いをしてきた。チームとして戦ってきたのが僕の数字。他のチームと比べて成績がいいとすれば、タイガースの自分が現役でいた数字として残った気持ちの表れだと思うんです」

伝統の一戦に情熱

 藤川が記憶する通り、巨人戦は通算でカード別最多の143試合に登板。6勝5敗、25ホールド、46セーブ、防御率2・10を残した。昨季限りで引退した阿部とは最多58度の対戦で、打率・170、0本塁打、0打点に抑えた。清原、高橋、坂本…。伝統の一戦に情熱を燃やし、数々の名勝負を演じてきた。

 ラストゲームの準備は整いつつある。2日のウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)で実戦復帰し、1回を1安打無失点、最速147キロを計測した。「150キロのボールを最後に見せたいね」。右肘は手術が必要なほど深刻な状態だ。それでも火の玉ストレートの復活をファンへ約束する。

 「1日でも早く復帰できればと思って調整しています。打者1人かもしれないけど、そういう姿を見せられたらなと。どんな状況に置かれても、前向きにチャレンジして。そこでもし、何か伝わるものがあれば」

 そして藤川は15日にも1軍に合流し、以降も帯同する予定。東京、横浜、広島-。「11・10」までの4週間で全国の阪神ファンへ感謝と雄姿を届けつつ、最後のマウンドに立つ準備を進める。

2023-11-05
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