阪神・井上 2冠見えた!8号&トップタイ32打点 高卒新人で達成ならウエスタン初

 初回、先制の右前適時打を放った井上
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 「ウエスタン、ソフトバンク3-2阪神」(10日、タマホームスタジアム筑後)

 阪神のドラフト2位ルーキー・井上広大外野手(19)=履正社=が10日、ウエスタン・リーグ打撃部門の2冠に躍り出た。同ソフトバンク戦(タマスタ筑後)に「4番・右翼」でスタメン出場。初回に先制の右前適時打を放って32打点目を挙げ、リーグトップの広島・林に並んだ。本塁打数も8本で単独トップに立っており、高卒新人では史上初となるウエスタン2冠獲得を射程圏に捉えた。

 会心の当たりではない。それでも放った打球は右前に弾み、先取点奪取の立役者となった。4番としての仕事を果たした井上。高卒1年目でのリーグ2冠へ大きく前進だ。

 1球で仕留めた。初回1死二、三塁の先制機で打席へ。カウント2ボールから二保の投じた127キロスライダーをフルスイングすることなく逆方向へはじき返した。一、二塁間を破る適時打を放ち、一塁塁上ではわずかに笑みを浮かべていた。

 打撃練習では、中堅から逆方向の打球を意識するという井上。「打撃練習から(右へ)強い打球が打てている。練習でも試合でも良いスイングができている」と試合後、納得の表情がにじんだ。練習で取り組んでいることを試合でも徹底し、好結果につなげている。

 打点部門で1差と迫っていた広島・林に並び、リーグトップタイの32打点目。前日の同戦では松田遼からリーグ単独トップに立つ8号ソロをバックスクリーンへぶち当てていた。ウエスタンで高卒新人が本塁打王となれば、中日で主力打者へと成長した高橋が12年に達成して以来。また、阪神の高卒新人が1年目で2冠に輝けば球団&リーグ史上初の快挙となる。

 逆方向への一打に平田2軍監督も目を細める。「(打席で)強引にいっていないよね。変化球の多い投手なんで強引にいかず、自然と右に打った。状況に応じた打撃をしていると思うよ」。前日にウエスタン本塁打王&打点王の2冠奪取を厳命した指揮官は「50打点も最低ノルマだぞ」と新たな指令を与えた。

 「チャンスで打てるような選手になっていけるように頑張ります」と井上。ウエスタンで出場する59試合は全て4番での起用だ。残りは16試合。最後までその座を守り、必ずリーグ2冠を達成する。

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