阪神逆転負け 決定力不足&失策&中継ぎ陣不足 4位DeNA2差…再びBクラス危機
「阪神3-5DeNA」(10日、甲子園球場)
阪神は現状の弱点が出た敗戦となった。初回に3、4番の連続適時打で2点を先制したゲームも、終わってみれば逆転負け。3位・DeNA&4位・中日に2ゲーム差と迫られ、再びBクラス転落の危機に陥った。
まずは『決定力不足』。初回、2点を奪いなおも無死一、二塁から追加点を奪えなかった。二回無死、四回2死の満塁機にもあと一本が出ない。「そういうところがこういう展開になるんじゃないかなと」と矢野監督はため息を漏らす。
そして『失策』。二回に北條が一、二塁間への打球をファンブルし、五回には三遊間への打球を小幡が尻もちを突くような形で捕り損ね、これが同点となる失点につながった。失策数は今季両リーグワーストの67個目だ。
さらに“コロナショック”による『中継ぎ陣の不足』。先発・ガンケルが六回に浴びたソトの逆転弾は、五回裏に代打を送らず、続投を決めた直後だった。「中継ぎがどうしても苦しいんで…」。厳しい台所事情ゆえの続投が裏目に出た。
さらにガンケルの先発により、同時出場が4人までという外国人枠の関係でボーアを外し、ベンチ入りさせた2番手・エドワーズも失点…。「目の前の試合を全力で戦うことしかできない」と指揮官は言うが、このままズルズルと順位が後退しかねない危機的な状況だ。