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【岡田彰布氏の眼】もったいない野球をしてしまった

 「阪神4-7巨人」(3日、甲子園球場)

 阪神はもったいない野球をしてしまったように思う。焦点はバッテリーの配球だ。四回、1死三塁から丸をカウント2ストライクと追い込みながら、高めのつり球が甘く入って左翼線に先制適時打を打たれた。

 今季、阪神バッテリーは追い込んでから高めのボール球を要求した場面で、バットの届くところに投げてしまい、痛打されるシーンが何度もあった。ボール球を挟むのであれば、完全にバットが届かないアウトコースのボールゾーンか、インサイドに厳しく行くかだ。高めはバットに当てられてしまう危険が高いゾーンであり、追い込まれたバッターはコンパクトにという意識を持つ。高めの速球にも合わせやすく、ヒットになりやすい。

 そしてカウント0-2からの適時打は、明らかに試合の流れを悪くする。完全にピッチャー有利な状況が、失点に変わってしまうダメージというのは計り知れない。五回、吉川尚に浴びたソロ本塁打もカウント2ストライクから。さらに外から入ってくるスライダーを選択したことにも、やや疑問が残る。

 左打者に対して外角からのスライダーは、基本的にカウント球として使っていたはずだ。ガンケルは左打者の内角に素晴らしいストレートを投げていた。打順が三回り目を迎える前に、ややその制球が甘くなったという印象があった中で、巨人打線はスライダーに的を絞ってきていた。

 大城に浴びた3ランも外からのスライダー。もっとバッテリーは相手が何を狙ってきているかを感じてほしいし、厳しく一球、一球を考えていれば、失点を防げていた可能性はあった。

 だからもったいない野球をしてしまった-。最終回の反撃を見ずに帰ったお客さんもいた。そういうゲームにしてはいけないし、惜しかったという試合にもしてはいけない。

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