阪神・梅野 異例のお立ち台で藤浪の後押し要請「周りが成長させていってもらえれば」

中日に勝利し、ヒーローインタビューでポーズをとる岩田(左)と梅野
8回から登板し、熱投する阪神・藤浪=甲子園(撮影・北村雅宏)
8回、リリーフカーに乗ってマウンドに向かう阪神・藤浪=甲子園(撮影・北村雅宏)
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 「阪神2-0中日」(1日、甲子園球場)

 阪神・梅野隆太郎捕手がお立ち台でファンに向けて、完全復活を目指す藤浪晋太郎投手への後押しをお願いした。

 八回に藤浪とバッテリーを組み、160キロの直球を主体に無失点へ導いた正捕手。ヒーローインタビューの終盤に、スタンドへ呼びかけた。

 「本当に晋太郎への、みなさんの声援っていうのはすごいなと思っています。これからもそういう声援で応援してくれたら晋太郎も、ピッチングが自信に変わっていくんじゃないかなと思います。今の立ち位置(セットアッパー)で頑張ってくれると思うので」

 試合後の取材で、その真意を明かした。

 「本人がこの前、『死ぬほど緊張した』と言っていた通り、今日も同じように緊張感のある所だったと思う。(八回で2-0という)点数的にも。だけど、そういう所でファンのみなさんが盛り上げてくれて。人って多分、きっかけがないと、自信にも変わっていかないと思うし。自信から少しでも確信に変わっていくためには、そうやって周りが成長させていってもらえれば。晋太郎が(1軍戦力として)やっていくことが、チームとしてもすごい戦力だし、がすごい大事なんで、ちょっと(お立ち台で)言わさせてもらいました」

 この試合は梅野自身にとっては、右腹斜筋の筋挫傷からの先発復帰戦だった。1-0の七回1死は5号ソロを放ち、捕手としては4投手をリードして完封勝利へ導いた。さらに、試合後はチームメートまで思いやった。

 阪神ファンにとっては、頼もしい戦力が帰ってきたことを実感する一日となった。

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