阪神・矢野監督 160キロ連発の剛球右腕に「新たな藤浪」
「阪神2-0中日」(1日、甲子園球場)
阪神・藤浪は自己最速タイとなる160キロを連発し、今季2ホールド目を挙げた。
2点リードの七回。まずは先頭・堂上をカットボールで空振り三振に斬った。続く木下への2球目。高めの真っすぐは160キロを計測。バットに空を切らせた。さらに3球目も160キロ。北條の好守にも助けられ二ゴロに斬った。
さらに代打・井領への初球、3球目、4球目と160キロを連発。スタンドからはどよめきが起こった。最後は空振り三振に斬った右腕。この日は計5球、160キロを投げ込んだ。
矢野監督は「晋太郎(藤浪)が投げると球場のムードも上がる」と評価。ベンチで笑顔を見せた藤浪の表情に「短いイニングでプレッシャーがかかる中で、仕事ができたという満足感があっての、そういう表情になるのかなと思います」と話した。
それでも「1回2回で変わるものじゃないし、それできっかけをつかむことはあると思うんだけど」と指揮官は気を引き締めた。
今後に向けて「もっともっとこういうことを積みかさねていけば、新たな藤浪っていうのが出てきてくれるんじゃないかな」と期待した。