阪神、コロナショック一丸打破 原口、まな娘誕生祝いや!同点弾&ダメ押し打
「ヤクルト3-9阪神」(27日、神宮球場)
暗い気持ちも一気に吹き飛んだわ!阪神は原口文仁捕手(28)が2号ソロを含む2安打3打点の活躍で、3位転落を阻止した。女房役の奮闘に後押しされるように、チームも5試合ぶりの2桁16安打で9点を奪い、連敗を3でストップ。29日からは甲子園に戻って13連戦に挑む猛虎。この勢いは消したらあかんで!
何とかしたかった。チームの危機を救い、女房役として秋山を勝たせたかった。指2本分短く持ったバットに執念がこもる。鋭く振り抜いた打球は三塁線を破る2点適時打。原口が沈んでいた虎を懸命に鼓舞した。
流れを完全に引き寄せた一撃は1点リードの七回だ。1死満塁のチャンスで打席が巡ってきた中、初球から積極的にフルスイング。2ストライクからの5球目、外角低めのチェンジアップに懸命に食らいついた。打球は横っ跳びした三塁・エスコバーのグラブの下を抜けて左翼線へ。ダメ押しとなる2点を追加した。
「神宮で1点差は投手にとってもキツいものがある。何とか事を起こして、内野ゴロでも飛ぶ方向がよければ1点が入ると頭に入れていたんで。何とか対応することだけを考えていた」
打席の中で見せた必死さ-。「追い越されてしまったので、何とか早く追いつきたい。塁に出ていい攻撃をしたいと思っていた」。序盤に傾き掛けた流れを引き寄せたのも原口のバットだ。勝ち越しを許した直後の二回。先頭で打席に立つと初球、真ん中高めのカットボールを捉えた。高々と舞い上がった打球は左翼席へと着弾。6月20日・巨人戦(東京ドーム)以来の2号ソロですぐさま追いついた。
18年9月6日の広島戦以来となる3打点をマークし、攻守で躍動した女房役。今月中旬には、第2子が誕生した。「モチベーションにもなりますし、いいところを見せられるようにこれからも頑張りたいと思います」と新しい家族の存在が力になっている。
新型コロナウイルスの影響で19選手を入れ替えるなど、苦しい状況のチーム。同級生・秋山との今季初コンビで勝利をつかみ、3位転落の危機を踏みとどまった。
全員野球で連敗を止め「まだまだチームとして諦めていないので、一戦一戦、一丸となって相手チームに向かっていきたい」。29日・中日戦からの13連戦。この流れを絶対に無駄にはしない。