阪神・サンズが“崖っぷち”チーム救った17号V2ラン 連敗3でストップ

7回、逆転2ランを放ち、生還する阪神・サンズ(右)=横浜スタジアム(撮影・中田匡峻)
7回、逆転2ランを放つ阪神・サンズ=横浜スタジアム(撮影・西岡正)
9回、安打を放つ阪神・サンズ=横浜スタジアム(撮影・中田匡峻)
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 「DeNA7-8阪神」(10日、横浜スタジアム)

 阪神が打ち合いを制し、連敗を3で止めた。4番のサンズが1点差の七回に逆転17号2ラン。勝負強さは健在で“チーム三冠王”に躍り出た。自力優勝の可能性が消滅する危機にもあった一戦。崖っぷちの戦いでナインが意地を見せた。

 試合は二回、プロ初先発・斎藤の初打席初安打から、3連打などで2点を先制した。だが、直後に同点に追い付かれると、四回。1死一、二塁で代打・陽川が2号3ランを放ち、リードを奪った。

 それでも、流れは行き来する。初戦に7点差を追い付かれてドロー。前夜は投手の3暴投が失点に絡むなど、投打でチグハグな展開が続いて敗れた。なんとか連敗を止めたいカード3戦目。ここまでの流れを引きずるような試合内容になった。

 2番手の能見が2者連続アーチを浴び、直後に2点を失ってリードは1点。五回に大山の右犠飛で1点を追加したが、六回にガンケルが先頭打者の四球から、3本の安打で3点を失い、逆転を許した。暗雲も立ちこめるシーソーゲームに、ケリを付けたのは助っ人のバットだ。

 1死一塁で打席に立つと、国吉が投じた初球、高めに浮いたカットボールを見逃さなかった。

 「1点負けてる展開で糸原が何とか出てくれたので、それに続こうという気持ちで打席に入ったよ。甘く入ってきたボールをしっかり仕留めることができたし、逆転することができて良かったよ」

 打った瞬間、スタンドインを確信する一発。サンズもゆっくりと一塁に向かって歩き出した。起死回生の一発は2試合ぶり、チームトップタイに並ぶ17号。リーグトップの得点圏打率を誇る助っ人が、得点圏以外でも勝負強さを発揮した。

 17号本塁打で大山に並び、チームトップタイとした。打率、打点は規定打席到達者の中でチームトップ。加えて今季の17本塁打中、殊勲本塁打(先制・同点・勝ち越し・逆転・サヨナラ)は9本目と、貢献度が光っている。

 七回以降は岩貞が1回2/3を、スアレスが1回1/3無失点に抑え、スアレスはリーグトップを独走する14セーブ目。1点のリードを守り抜いた。

 11日からは甲子園に戻り、広島との3連戦を迎える。先発は西勇。エースで連勝を導き、反撃に転じたい。

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