阪神が守乱で3位転落 遠のく巨人の背中8・5差…

3回、松原の中飛を本塁へ悪送球し先制を許す近本(撮影・田中太一)
4回、岡本の打球を後逸する木浪(撮影・飯室逸平)
9回、糸原はソロを放つ(撮影・山口登)
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 「阪神2-3巨人」(7日、甲子園球場)

 阪神が“守乱”で連敗。首位巨人の背中は、今季最大タイの8・5差まで遠のいた。

 試合のなかったDeNAに替わって3位に転落。早ければ10日にも自力優勝の可能性が消滅する。両リーグワーストのチーム失策数を象徴するように、序盤に喫した近本、木浪の2失策が重く響いた。

 試合は三回、先頭の大城、吉川尚に連打を浴びて無死一、二塁のピンチを招く。続くメルセデスに犠打を決められ、1死二、三塁。さらに坂本を四球で歩かせ、満塁とした。

 ここで松原を打席に迎えた。2ボールから3球目、力勝負で浅い中飛に抑える。三走の大城はスタートの構えこそ見せたが、捕球したのを見るとすぐに三塁に戻った。

 だが、焦ったのか、中堅・近本はホームに送球。大きくバックネットまで反れる大暴投で、これを見た大城がホームに帰ってきた。

 さらに、四回には木浪が今季4個目の失策。先頭の岡本の強烈な打球が遊撃に飛んだ。試合前に降った雨の影響で、土が入れられたグラウンド。バウンドも少し変わったように見えたが、捕球体勢に入った木浪だが、後ろに反らしてしまった。

 序盤の2失策で、チーム失策は両リーグワーストの51。この回、木浪の失策からリズムを崩し、1死二、三塁のピンチを招くと、大城の中犠飛で2点目を失った。続く五回には、岡本に適時二塁打を浴びた。高橋は6回まで投げ、自責1ながら3失点。2敗目を喫した。

 打線は主将の糸原が、47試合ぶりにスタメン復帰した。難敵メルセデスの攻略を狙ったが、五回まで二塁すら踏めない展開。八回、ようやく1死一、三塁のチャンスを作ると、ボーアの三塁強襲の内野安打で1点を返した。だが、反撃はここまでだった。

 矢野監督も戦前、「巨人を倒さないと上にはいけないんで」と、4連戦4連勝を目指した直接対決は、雨天中止も含めて1勝2敗。5日は先発した藤浪が11失点KO。この日は守備のミスで勝機を逃した。これで巨人相手に3勝10敗。逆転優勝に向け、あまりに痛い連敗となった。

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