掛布氏 球児の引退決断に「ビックリ」新型コロナの影響と推測「一度落ちてしまった」

 打撃投手を終えた阪神・藤川(左)に声をかける掛布雅之氏=2月
 阪神・藤川(右)のあいさつを受け笑顔をみせる掛布2軍監督=2016年3月
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 阪神OBの掛布雅之氏(65)が31日、カンテレの情報番組「報道ランナー」(月~金曜、後4・45)に生出演。スポーツコーナー内で、今季限りでの引退を表明した藤川球児投手(40)に、惜別のコメントを送った。

 開口一番、「ビックリしたね…」と話し始めた掛布氏は、「ただ、藤川球児のマウンドでの打者に対する目力が、ない球児は今年初めてみた。心配していました」と続けた。

 引退決断に至った経緯について、新型コロナウイルスの影響があったと推測。「いまの野球選手はわれわれの時の野球と違って、一年間、休まない時代。体の調整を1年通して、開幕に向けて続けている。それがコロナウイルスの影響で、一度落ちてしまった」と、2度の故障離脱をおもんぱかった。

 その上で、早期の引退公表に、チーム優勝の可能性についても言及。「阪神のチーム状態も非常によくなって、まだ巨人とは6・5ゲーム差がありますけれど、巨人の背中が見え始めてきている。もしも、優勝争いをするようになった時に、個人的な引退でチームに迷惑を掛けてはいけないと、そういうことを藤川球児は考えての発表だと思います」と、チームを優先する心情を思いやった。

 最後には、今季中の復帰を目指す右腕に「まだまだ戦力ですよ」とエールを送った。

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