「広島－阪神」（８日、マツダスタジアム）

　阪神の大山悠輔内野手が二回、同点ソロを放った。

　１点を追うこの回。先頭で大山が打席を迎えた。広島先発の大瀬良が投じたカウント１－１からの３球目、内角寄り１４４キロの直球をフルスイング。完璧に捉えられた打球は低い弾道で左翼席へ突き刺さった。同点の９号ソロ。ひと振りで試合を振り出しに戻した。

　この試合前まで１４打席連続無安打と絶不調だった主砲。試合前練習では、矢野監督がバットを持って身ぶり手ぶりを交えて指導するなど、不振脱却への糸口を探っていた。「点を取られた直後の先頭バッターだったので、出塁する意識を持ってスイングした結果、いい形で捉えることができた」と指揮官の指導に最高の結果で応えた。