阪神・ボーア&サンズがアベック満塁弾 虎史上初!BS砲大暴れで20点爆勝

 「ヤクルト5-20阪神」(28日、神宮球場)

 猛虎の強力助っ人コンビが球団史に名を刻んだ。二回、阪神のジャスティン・ボーア内野手(32)が右越えに7号満塁弾。四回にはジェリー・サンズ外野手(32)も右越えに6号グランドスラム。球団史上初となる外国人選手による満塁弾競演。今季最多20得点で貯金を今季最多の2とした打線が、一足先に梅雨明けだ。

 激しい衝突音に敵地のスタンドがどよめき、全ての視線が上を向いた。降りしきる雨をものともせぬ弾丸ライナーが右翼席に着弾。ボーアの7号グランドスラムがファンの度肝を抜き、怒濤(どとう)の攻撃の幕開けとなった。

 「前の打者がいい働きをしてくれていたので、それに続けるようにしっかり甘いボールがきたら、逃さず打つことを意識していたよ」

 3点リードの二回、2死満塁。好機で助っ人に打席が巡ってきた。3ボール1ストライクからの5球目、イノーアが投じた内角低めの147キロをフルスイング。2試合連続本塁打となる矢のような打球は、またたく間に右翼スタンドへと突き刺さった。

 5日の広島戦以来、月間2発目の満塁弾。「うれしかったし、チームメートに恵まれていることが大きい」。球団外国人で来日1年目に2本の満塁アーチを放ったのは、カークランド、マートン以来3人目の快挙だ。さらに、四回にはサンズが満塁アーチを記録。助っ人勢が1試合に2本のグランドスラムを放つのは球団史上初。雨にぬれながらも応援してくれる虎党へ驚異の“BS砲”を届けた。

 ただの一発屋だけではない。六回、1死満塁で打席を迎えたボーア。左腕・中沢が投じたスライダーをコンパクトなスイングで右前へ運んだ。14得点目となる適時打。目の前のチャンスを無駄にはしなかった。

 終わってみれば今季最多20得点の圧勝。自身のどんな活躍よりも、チームの1勝がうれしいのがこの男だ。「サンズと一緒に打てたことはよかったけど、それよりもチームとして20点取れたこと。それが一番よかったよ」と笑みを浮かべた。

 共に海を渡ってきた1歳年上の先輩の存在もいい刺激になっている。「最近調子がいいので、私も負けないように頑張っていきたい」とサンズをライバル視していると話す。

 連勝で貯金は今季最多の2。ゲーム差なしで2位・ヤクルトの背中を捉えた。上位浮上へボーアが指揮を執る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス