阪神・藤浪「攻める」670日ぶり復活星へ 満塁被弾を糧に30日ヤ斬り出陣

 キャッチボールをする藤浪
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 30日のヤクルト戦に先発予定の阪神・藤浪晋太郎投手(26)が27日、甲子園で行われた投手指名練習に参加。今季2度目のマウンドで670日ぶりの復活星を誓った。前回23日の広島戦(甲子園)では、五回まで無失点に抑える熱投も、六回に満塁弾を浴びて逆転負けを喫した。「投球の幅」をテーマに、好相性の神宮でツバメ打線を封じ、チームを上昇気流に乗せる。

 目を閉じれば“あの日”の光景が脳裏に浮かぶ。357日ぶりの1軍戦登板となった23日の広島戦。藤浪は勝利目前で満塁弾を浴びた。リードを許しての降板にも、スタンドから温かい拍手が注がれる。届けたかった恩返し星。ファンからのエールにリベンジの思いを強くした。

 「5000人という特別な観客数ではありましたが、応援していただけることがすごく励みになりました。敵地にはなりますけど、歓声に応えられるような投球をしたいです」

 この日は甲子園で投手指名練習に参加。キャッチボールなどで調整した。今季2度目の登板は30日のヤクルト戦。過去の対戦では10勝5敗と好相性を誇る。「嫌いな球場じゃない」と、神宮では通算5勝4敗、防御率2・58。13年3月31日にはプロ初登板初先発した思い出の地でもある。

 山田哲と雄平の登録抹消は追い風になりそうだが、坂口、青木、村上ら好打者が並ぶ。「どこの打順からでもつながる印象です。振る時は振ってくるし、待つ時は待つイメージ。雑にならないように攻めていきたい」。入念なツバメ打線の対策に加え、前回の今季初登板の反省、収穫が武器になる。

 「僕の中では(六回が)勝負どころだと思っていた。本塁打を打たれる前の過程が悪かったので、そこが一番の反省だと思っています」

 振り返ったのは六回、1死満塁で松山と対した場面。オール直球勝負でフルカウントから見逃し三振に斬った。前打者・鈴木誠の4球目から、合わせて9球連続で直球を選択。この勝負を見ていたのが、ネクストのピレラだ。2死満塁から150キロの直球でファウルを奪い、続く2球目。高めの154キロを右翼席まで運ばれた。

 「次の登板では苦しい状況で直球一本にならないように。投球に幅を持たせられるように改善していきたいです」。大胆さに繊細さを加えて、三度ならぬ“二度目の正直”を誓う。チームを上昇気流に乗せたい2位・ヤクルトとの対戦。670日ぶりの勝利が、藤浪復活の証明になる。

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