阪神の守護神、藤川球児投手（３９）が１２日、右肩のコンディショニング不良で出場選手登録を抹消された。日米通算２５０セーブまであと５に迫っていたが、１４日に２軍へ合流して再起を目指す。

　甲子園での練習には参加せず、球団広報を通して「大事なポジションなだけに、今の状態ではチームの力になれないので、一日も早くコンディションを回復させられるように努めます」とコメントした。

　７月２１日に４０歳を迎える今季。開幕から抑えを任されたが、不安定な投球が続いた。６月２５日・ヤクルト戦（神宮）は西浦に逆転サヨナラ３ランを被弾。１１日・ＤｅＮＡ戦（甲子園）も失策絡みで同点を許した後、ソトに決勝２ランを浴びた。

　今季登板した５試合全てで安打を許し、うち４試合で失点。０勝２敗２セーブ、防御率１５・７５で、１９年４月以来の２軍再調整となった。

　矢野監督は昨年も２軍で状態を上げた経緯を振り返り、復活を期待。「本人も全然、後ろ向きではないんでね。なるべく早くコンディション、状態を（上げてもらいたい）。急ピッチで無理して投げているところがあったので。チームのためなら腕がちぎれても投げるという思いでやってくれているので、早く戻ってきてもらって、球児をまた見たい」と大記録を目指すベテランの背中を押した。