甲子園の土を集めた阪神・福留「笑顔で」、近本は「何かの助けに」球児への思い

 阪神の矢野燿大監督やコーチ、選手、スタッフらが16日、甲子園球場で行われる全体練習前に、ファウルグラウンドの土を集めた。練習後、福留、近本らが高校3年生の野球部員に、熱いメッセージを送った。

 阪神と甲子園球場は、8日に日本高野連に加盟する硬式、軟式野球部の3年生部員に『甲子園の土入りキーホルダー』を贈呈することを発表。今回は、このキーホルダーに入る土を監督、選手らが自らの手で集める形となった。

 球児が甲子園で土を集める際に用いるような袋を手に、一塁側と三塁側のファウルに分かれて約10分間、行った。甲子園ではおなじみのサイレンもならされた。

 福留は練習後、「甲子園球場を本拠地としている僕たちが、何かできることはないかということでね。全員で考えて、やっぱりチーム全員でやることに意味があるということも含めて、こうやって機会があって、できたっていうのはよかったんじゃないかな」とコメント。

 その上で、「前を向くきっかけというか、記念にしていただいてもうれしいですし。このキーホルダーをもらったことによって『前を向けました』という、そういう言葉を聞けるというのが、やった僕たちにとってもうれしいことです。プレーする選手もそうですけど、今まで支えてくれたたくさんの方々がいらっしゃると思うので、そういう方たちにも、なんていうんですかね…笑顔でいてもらえるような、感謝の気持ちにできるような、そういう気持ちになってもらえたら」と願った。

 また、社高校時代、甲子園に出場経験のない近本は「特別な物を集めることが、素晴らしいことだなっていうのは思っていた」と、初めての土集めに感激した様子。

 その上で「今回、本当に僕たちが代わりに集めることで、甲子園の土という特別な物を思い出して。これからの何か人生において、つらいときってあると思うんですけど、それを何かの助けになればと思って集めました」と真剣に黒土と向き合い、高校球児にエールの思いを込めた。

 矢野監督をはじめ、選手、コーチ、スタッフら総勢65人が参加。

 同キーホルダーは、女子野球部の高校3年生にもプレゼントすることを発表した。多くの要望に応えたもので、全日本女子野球連盟の山田博子代表理事も「これからの女子野球に大きな光を与えてくださった」と感謝。また、前回発表した配布対象者には、部員登録されているマネジャーも含まれる。

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