阪神・西勇、5回2失点「収穫は多かったし、いい登板」柳田に被弾も要所締める
「練習試合、阪神-ソフトバンク」(5日、甲子園球場)
開幕投手を務める西勇輝投手が、先発で5回を投げて4安打2失点。三回、四回に失点こそしたが、いずれも最少失点に抑えるなど、強力打線を相手に要所を締めた投球内容。シーズン開幕まで2週間を切った中、エースがしっかりと状態を上げてきた。
「自分の試したいことや、やりたいことはできたと思います。きょうの登板を踏まえて、これから開幕に向けて自分がやるべきことも、あらためて明確になったので。収穫は多かったし、いい登板だったと思います」
初回は9球、2回はわずか7球で三者凡退に。テンポのいい投球でリズムを生んだ。だが、三回。先頭の栗原に右前打を浴びると、甲斐の送りバントを決められて1死二塁。三森は三ゴロに抑えたが、続く上林に中前適時打を浴びた。
だが、続く周東を空振り三振に斬って、最少失点で切り抜ける。さらに四回にも先頭の柳田に対し、フルカウントから直球を狙われ、右中間に特大ソロを浴びた。それでも連打は許さない。ここまでの実戦で最長タイとなる五回は、2死から上林を見逃し三振に。同じ相手に2度打たれない姿に、エースの風格が漂っていた。
開幕戦となる6月19日の巨人戦まで残り2週間を切った。次回が開幕前最終登板になる予定。ついに始まるシーズンに向けて、エースの投球に力強さが増してきた。