阪神・秋山「ミスター0」で開幕ローテや!5回4安打無失点 23イニング連続0封!

 気迫の投球を見せる秋山
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 「練習試合、阪神6-0広島」(4日、甲子園球場)

 マウンドからのうなり声が、銀傘にこだまして響く。結果と内容で開幕ローテの座を確かなものにした69球。降板後の阪神・秋山に白い歯がのぞく。5回4安打無失点。これで春のキャンプ中から対外試合23イニング連続0封。「ミスター0」の称号を引っ提げ開幕に向かう。

 「回を追うごとにボールを操れていたので、全体的にはよかったかなと思いますね」

 初回は18球、二回に20球と球数を要したが、三回以降はリズムよく凡打のヤマを築く。四回、先頭のピレラに直球を3球続ける。最後は同じコースから、鋭く曲げるカットボールを選択。三ゴロに抑えた。続く鈴木は134キロの直球で三飛に。最後は、西川も直球で二ゴロに打ち取った。

 最速は139キロ。それでも詰まったゴロ打球が6個、力で押し込んだ飛球が5個。効果的だったのは矢野監督も絶賛した110キロ台のカーブだ。初回、フルカウントから鈴木を、同球で見逃し三振に斬る。指揮官も「中身があった。こういう投球ができるのは秋山の幅になる」と絶賛だ。

 これで2月8日の練習試合・中日戦から、対外試合は5試合23イニング連続無失点。安定感が際立つ。「納得できる部分は少ないですけど。いろいろありながらのゼロなので、収穫にはなっているんじゃないかなと」。試行錯誤した上の結果を踏まえ、この日の投球には反省も忘れない。

 「立ち上がりは次につながらない球があったので。そういうところをなくして、なるべく自分優位に持っていけるようにしたい」

 藤浪、高橋が離脱した中、ローテの柱として活躍を誓う。このまま順当なら開幕後は2カード目、25日のヤクルト戦(神宮)の先発が有力だ。「どこで投げるかというより、ローテでしっかり回るという気持ちで」。2017年に12勝した右腕。自覚と覚悟を胸に、来るべき開幕に備える。

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