阪神・秋山、開幕ローテ手中に 安定感抜群5回無失点
「練習試合、阪神-広島」(4日、甲子園球場)
先発した秋山が強力広島打線を相手に、5回を投げて4安打無失点と好投した。前回、5月31日の紅白戦では先発して1回無失点、2奪三振。2戦連続できっちり結果を残し、開幕ローテーションの座をほぼ手中に収めた。
安定感が光る69球だった。初回、1死から菊池に右前打を浴びたが、ピレラを直球、鈴木を外角低めのカーブで連続三振に斬った。二回は、2死から安部に左前打を浴びたものの、坂倉を直球で三ゴロに打ち取る。
三回は、1死から田中に中前打を許したが、菊池を投ゴロ併殺に斬った。責任投球回となる五回も無失点に、球場の表示では最速139キロだったが、制球、威力、キレともに申し分なく、4番鈴木を見逃し三振、三飛に抑えるなど、広島打線を力で圧倒した。
ローテの柱として期待された藤浪、高橋が離脱した際には、「そこを奪うつもりで」と、ローテの中核を担う覚悟を口にした右腕。順当なら開幕後は2カード目、25日のヤクルト戦(神宮)の先発が有力。シーズンに向けて万全の状態を整えてきた。