阪神新助っ人大丈夫?ボーア、サンズ 無死満塁の絶好機そろって凡退

 「阪神紅白戦、白組2-4紅組」(31日、甲子園球場)

 本調子を迎えるのは、まだ先のようだ。日本野手がアピール合戦を演じる中、阪神の新助っ人砲のバットからは快音が聞かれなかった。

 見せ場は三回に来た。無死満塁で白組の3、4番に並んだサンズ、ボーアに打順が回る。対するのはこの回からマウンドに上がった谷川。打者4人へ四球3つを与え、高山に適時二塁打を浴びている。大量得点を十分イメージできる状況だったが…。

 サンズは変化球を引っ掛けて三ゴロ…。なおも1死満塁で打席に立ったボーアも134キロフォークに空振り三振…。あっぷあっぷの状態だった谷川を攻略するどころか、助ける形になってしまった。試合後は2人を呼んで井上、新井両打撃コーチが“緊急ミーティング”。井上コーチが身ぶり手ぶりで行った指導は約10分に及んだ。

 「ええんちゃう?今打ってシーズン打たへんよりは。調整の段階やねんから。そんなに気にしていないです」。矢野監督は“調整段階”を強調するが、6・19開幕までは、すでに3週間を切り、練習試合も12試合しか残されていない。

 ボーアは3月半ばまで行われていたオープン戦、練習試合でノーアーチどころか、安打すべてが単打。メジャー92発を誇る打撃だけでなく、この日の守備でも足が動かず、失策といわれてもおかしくないプレーがあった。

 4番候補ボーアは、チームの浮沈を左右しかねない存在だ。そろそろエンジンをかけてもらわな困りまっせ!!

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