阪神外国人列伝 “巨人キラー”カークランド、ウサギの尻尾をお守りに…

 阪神は2020年、球団史上最多となる外国人選手8人体制でV奪回に挑む。球団創設85周年のメモリアルイヤー。かつてタテジマのユニホームに袖を通した助っ人を年度別で振り返る。1968年はカークランドが加入し、73年までの6年間阪神に在籍した。

 つまようじをくわえ、尻ポケットにお守りのウサギの尻尾を入れていた。ようじは集中力を養うためだ。来日1年目から4番としてチームをけん引した。5月5日・サンケイ戦でサヨナラ弾、8月の中日戦では満塁弾、6月の巨人戦では3試合連続本塁打を放った。

 同年は133試合、打率・247、37本塁打、89打点。翌年以降も中心打者として活躍を続ける。“巨人キラー”で、69年8月14日(後楽園)では0-2の二回に1イニング2本塁打の日本タイ記録(当時)、70年7月14日には3打席連続本塁打を放って、ファンの喝采を浴びた。

 デイリースポーツは金田、堀内から放った前者を「カーク“情け無用”の連発」、高橋一から3本中2本打った後者を「カーク 高橋一を地獄落とし」と大きく報じている。

 72年6月18日・中日戦(甲子園)でもサヨナラ弾を放った。延長十三回1死一塁、星野からバックスクリーンへ豪快な一発。166球を投げた村山に勝利を贈っている。

 カークランドは6年間で703試合に出場し、打率・246、126本塁打、304打点。掛布の前に背番号31を付けた猛虎の歴史に名を刻んだ。

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