阪神が活動休止延長「他球団とは事情が違う」緊急事態宣言に加え選手入院を考慮

 無人の甲子園一塁側ベンチ
2枚

 阪神は7日、現在の活動休止状態を今後も継続していくことを発表した。この日午後、取材に応じた谷本修球団本部長(55)が「他球団さんとは事情が違う」などと説明。兵庫県が緊急事態宣言の対象地域になったこともあり、今後は再開時期を慎重に探っていく方針だ。

 阪神が活動再開時期をさらに延ばす苦渋の決断を下した。藤浪らがPCR検査を受けることが決まり、球団は先月27日から、ひとまず1日までチームの活動休止を決定。検査を受けた3選手の陽性が判明したことなどを受け、「当面の間」という表現で休止期間を延長していた。

 谷本球団本部長は「制限を解除するのは最短で9日から可能という形ではありましたが、緊急事態宣言が出ましたので少し難しいというようには思ってます」と、再開のめどとされていた8日までの休止期間をさらに延長することを明かした。

 この日、同本部長ら球団幹部は矢野監督、平田2軍監督を交えて話し合いの場を持った。その後に取材に応じた矢野監督は「地域のみなさんも苦しい状況なので、そこを一番、先に考えながらちゃんと段取りを踏んで。感染者が(チームから)出たということもあるので段階を踏んで、やっていいよ、というところをしっかり見極めながらやっていくべき」と話した。

 一方で指揮官は「みんなが苦しんでる状況だからこそ、阪神が優勝して感動させてくれたなとか、あれがあったから俺が前向けたなとか言えるようになる」と活動再開のあかつきには公言する“日本一”へ向けて、チーム全体で取り組んでいくことを表明した。

 緊急事態宣言は5月6日までとなっているが、谷本球団本部長は「それはまた別の話だと思います。もちろん集団(での練習)っていうのは認められないと思いますので、そこは最大限の工夫を凝らしてやっていく道を探る」と状況を見据えながら再開時期を探るもよう。再開されれば、甲子園、鳴尾浜を使用して時差練習などを取り入れる方針だ。

 練習を行う球団もあるが、「まだ入院している者もいる。そのあたりは他球団とは事情が違う」と同本部長。球団は慎重に活動休止を解除する時期を探っていく。

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