阪神、ドラ2井上の適時打で巨人と引き分け チーム2失策、課題は残す

 8回、同点適時二塁打を放った阪神・井上広大は塁上でガッツポーズを決める
2枚

 「オープン戦、阪神4-4巨人」(8日、甲子園球場)

 阪神が今年初の伝統の一戦で巨人に引き分けた。1点差で迎えた八回、ドラフト2位の井上広大外野手(18)=履正社=が、左翼越えに同点打を放った。

 また、開幕ローテ入りが確実な青柳が先発で5回1失点の粘投。ボーア、木浪、近本が適時打を放った。一方、サンズ、ボーア、マルテの中軸は、先制打を放ったボーアの1安打。チームとしては2失策にも不安を残した。

 試合は初回、2死二塁。ボーアが相手先発・ディプランの、カウント2ボールからの、内寄りの直球を左前へ運ぶ先制タイムリーを放った。

 この日のスタメンは1番・糸井、2番・近本からサンズ、ボーア、マルテの助っ人勢がクリーンアップを形成。一回には糸井が右前打、続く近本がセーフティバントで投前に転がす内野安打で無死一、二塁の好機を演出。3番・サンズの場面でダブルスチールを試みるも、三振併殺となり好機を逸しかけた中で、新助っ人の“来日初打点”となった。

 一方、一塁守備では初失策を記録した。1点リードの三回、無死一塁。吉川尚がバントした打球を前進してさばいたが、一塁への送球が左へ逸れた。初回に先制打を放った助っ人だが、守備の不安を露呈した形。七回には三塁・北條が三遊間の打球をポロリ。北條はその後、攻守もあったが、本拠地でのチーム2失策に課題を残す。

 チームとしてオープン戦8個の失策。実戦14試合で15失策となった。昨季は12球団ワースト102失策。昨秋以降は課題克服に取り組んでいた。まだオープン戦で、メンバーも固定されていない中だが、開幕まで2週間を切った。早急な改善が求められる。

 また、3、4、5番に入った助っ人は、ボーアの先制打1本と沈黙。オープン戦打率はサンズが・214、ボーア・154、マルテ・167と、なかなか結果が上向いてこない現状だ。

 井上打撃コーチは7日の日本ハム戦後、「提供できる打席で慣れてもらうしかない。本人たちと話している限り、俺もそんなに心配はしていない」と、変わらぬ信頼を口にする一方、「俺らは結果で判断することしかできない」とも話した。

 プロ野球は現状、3月20日の開幕に向け、粛々と準備を進めている。そうなるとオープン戦は残り5試合。ここからは、開幕に向けたベストメンバーを組むことが予想される。ある程度、固定した中で完成度を高めていくチーム方針だ。

 試合は1点差で迎えた八回、1死一塁で打席に立った井上が、鍬原の144キロをフルスイング。左翼越えの適時二塁打が、試合を振り出しに戻す同点打になった。高卒ルーキーのオープン戦初安打は、阪神では2006年の大和以来、14年ぶりとなった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス