阪神 報道陣にも甲子園入場前の検温、消毒、マスク義務づけ 鳴尾浜観客席も閉鎖

 阪神は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、兵庫県西宮市内の球団事務所で役員会議を開催した。3月3日に予定されていた西宮神社への参拝、電鉄本社主催の激励会を中止することを決定。さらに鳴尾浜の観客席を28日から3月20日まで閉鎖し、報道陣にも甲子園球場入場時にはマスク着用と検温、アルコール消毒を義務づけると発表。感染防止へ厳戒態勢を敷き、調整を進めていく。

 阪神が苦渋の決断を下した。選手や球団関係者が新型コロナウイルスに感染した場合のダメージは計り知れない。仮に3月20日の開幕が延期となれば、心待ちにしているファンはさらに悲しむことになる。だからこそ球団は、感染阻止へ迅速に動いた。

 役員会では3月3日に予定されていた西宮神社参拝、電鉄本社主催の激励会の中止を決定。例年3月に行われる広田神社での必勝祈願も未定とした。谷本球団本部長は「とにかくこの2週間でできることはやらないと」。選手には遠征先での外出に関して、自覚を持った行動を求めた。

 選手や関係者と接する機会が多い報道陣にも対策を取る。甲子園への入場前に検温し、37度以上の発熱が検知されると入場禁止。同時にアルコール消毒も実施する。甲子園や鳴尾浜、遠征先での取材時にはマスク着用も義務づけた。

 役員会前には26日に示された政府方針を受けて、球団内の各部署も協議し対応策を発表。鳴尾浜球場は28日から3月20日まで、新型コロナウイルス対策と球場施設改修工事のため、スタンドの観客席を閉鎖。26日に発表されていた春季教育リーグを無観客試合とするだけでなく、2軍の練習や練習試合でも厳戒態勢を敷く。

 3月8日・巨人戦(甲子園)で予定されていた野村克也氏の追悼式典の延期も正式決定(順延日程は未定)。同戦で予定されていたファンクラブ会員イベント「ファンクラブ応援デー」も中止となった。

 ファンにとっては厳しい対応が次々と決まる中、藤原オーナーは苦しい胸の内を明かした。「これ以上、(感染が)大きくならないように球団として協力していきたい。早くなくなることを祈るばかりです。開幕まで見守っていただければ。早く脱して楽しんでいただきたい」と一日も早い収束を願った。

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